2009-05-23
■ ニコニコ動画で一日にうpられてる動画の長さを調べてみた。

ちょっと考えてみてほしい。1分ごとにほとんど1日分のビデオがアップロードされているのだ。しかも加速度がついている。YouTubeのブログによると、2007年、GoogleがYouTubeを買収した直後には平均して毎分6時間分のビデオがアップロードされていた。最近、今年の1月には毎分 15時間分になっていた。それが現在20時間だ。毎分24時間分のビデオがアップロードされるようになる日も遠くないだろう。ものすごい量だ。
YouTubeには毎分ほとんど1日分のビデオがアップロードされている
YouTube公式ブログ:Zoinks! 20 Hours of Video Uploaded Every Minute!
ということでニコ動がどうなってるか調べてみた。
方法
例によってAPI叩きまくり。ちなみに生存動画を全部チェックするのに最近は一週間くらいかかります。けっこう大変。もちろん手作業じゃなくてスクリプト組んでます。
なお,調査はsmとnmのほぼ一般投稿動画のみを対象としてる。このため公式チャンネル動画などの分は含まれない。また生存動画のみを対象としているため,削除の影響から実際の投稿動画の総再生時間はこれより若干多いと思われる。
結果
2009年5月16日時点で閲覧可能なニコニコ動画の一般投稿動画を投稿日別に合計した総再生時間をグラフにすると以下のようになる。
(オレンジの線は14日間の移動平均)
2009年4月~5月の一日あたりの投稿動画の総再生時間の平均は約62,690分(約1,045時間)で,毎分43分の動画がうpられている計算になる(日によって差があるのは,土日と平日の違い)。
感覚的に言えば,一日に投稿された動画をすべてみるには1ヶ月半かかる。また,一日の動画をリアルタイムで追いかけ続けるには50倍速以上の再生速度が必要である。
調査範囲で総再生時間がもっとも大きかったのは5月6日の78187分(1303時間)。GW最後の祝日だけに休み中に作業していた動画が一気にうpられたのかもしれない。
YouTubeが毎分20時間(=1200分)なので,ニコニコ動画の投稿動画の総再生時間はYouTubeの3.6%程度といえるだろう。総再生時間はYouTube同様に,最近になるにつれ増えている。元記事にあるYouTubeの過去のデータと比較するとこんな感じ。単位は分/毎分。ニコニコ動画側は各月の平均を使用。
| YouTube | ニコニコ動画 | |
|---|---|---|
| Jan-09 | 900 | 34 |
| May-09 | 1200 | 46 |
やはり圧倒的にYouTubeの方が多い。いちおう成長率でいえば,ニコニコ動画の方が大きい(1月→5月でYouTubeが33%成長なのに対して35%成長くらい)が,よほどのことがなければYouTubeを抜くことはないだろう。
月あたりの投稿動画数はこのようになる*1。現在はゆるやかに増えているようだ。
また,同じく投稿日別の,再生時間の平均を出すとこうなる。2007年6月頃までは急激に増加(ユーザー開放の影響が強いと考えられる),その後一旦安定するが,2008年の9月頃から再生時間が長くなる傾向がうかがえる。実況プレイ動画が人気となった関係だろうか。
投稿動画の総再生時間の増加は,一日あたりの投稿動画数の増加と,動画あたりの再生時間の増加がそれぞれ影響しているようだ。
まとめ
- ニコニコ動画は現在毎分平均43分(一日あたり1045時間ぐらい)の量の動画が投稿されている。
- これはYouTubeの3.6%に相当。ニコニコ動画の方が若干成長率は大きい。
- 平日土日祝日によって傾向は違いそうだが,日によっては1300時間分くらいは投稿されてる日も。
- 投稿動画数も平均の再生時間も増えている。
こんな感じ。
*1:月別。調査時点での生存動画の投稿時期から算出したものと,当時の公式な投稿動画数の差分をともに表示




制限値をゆるめましたので、動画時間の伸びはその影響も無視出来ない気がします
ビットレート上限の緩和は高画質化の方向なので,再生時間が減る方向ですよね。
エンコード上限の変化としては,2008年3月5日にH.264対応(低ビットレートでも高画質になるため長時間の高画質化が促される),2008年12月12日にエンコード済みファイルの上限が100MBとなる(純粋に長時間の動画を上げやすい)のがビットレート上限の変化とともに起こっています。これらは高画質化とともに長時間化にも影響します。
これらの時期についても,平均値のグラフを見てもらうと分かりますが,実はあまり影響しておらず,それ以前の傾向をそのまま反映しています。これは中央値をみても同じです。
自分も意外でしたが,スマイルビデオの仕様の変化はあまり再生時間の長さには影響していないようです。しいていえば,変化してしばらくしてからの長期化に反映している,ということはあるのかもしれません。
えっと,自分の目的というか趣旨というのは「YouTubeで面白げな分析してた! ニコニコ動画はどうなのよ」なのであくまで「ニコニコ動画の動画の再生時間」に注目してるだけで,YouTubeはあまり興味はありません。YouTubeとの比較はあくまで規模を示しているだけで,比較そのものは趣旨ではないのですよ。
YouTubeは「日本からの」投稿データだけを峻別できるのか,とかはちょっと気になりますけどね。単にテクニカルな意味で。ただそれと比較をしようとすると海外からニコニコ動画に投稿してるのをまた峻別する必要があるので大変。