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2012-01-10

ニコニコ超会議におけるニコニコ生放送の権限についての解釈(追記あり) 00:20 ニコニコ超会議におけるニコニコ生放送の権限についての解釈(追記あり) - Myrmecoleon in Paradoxical Library. ニコニコ分室 を含むブックマーク はてなブックマーク - ニコニコ超会議におけるニコニコ生放送の権限についての解釈(追記あり) - Myrmecoleon in Paradoxical Library. ニコニコ分室 ニコニコ超会議におけるニコニコ生放送の権限についての解釈(追記あり) - Myrmecoleon in Paradoxical Library. ニコニコ分室 のブックマークコメント


niconico を読んで,自分は素直に「ああニコ生は登録制にしたんだねー」とか思ったのだけど,id:sippotanさんがちょっと違う解釈をしてたみたいなので,自分の解釈をわかりやすく表にしてみた。


なお ■会場内でのニコニコ生放送ルール草案(2012年1月6日版)は文章的にちょっとわかりづらいので自分なりにリライトしておく。


  • ニコニコ超会議内ではニコニコ生放送ニコ生)が可能である。
    • このニコ生をおこなう主体を以下「生放送者」と呼ぶ。
    • ニコ生以外のネット配信は禁止である。
  • 生放送者は生放送するエリアにおいて以下のいずれかに属する。
    • その展示ブースの出展者
    • その展示ブースの非出展者
      • あるブースの出展者は他のブースにおいては非出展者である。
  • 会場内のエリアには以下がある。
    • 展示ブース……任意の出展者が存在する区画。
    • 共用エリア……出展者が存在しない区画。通路等。
    • 特に指定された生放送禁止エリア……「いかなる理由に置いても生放送を行うことはできません。」のエリア。
    • 特に指定された生放送エリア……「生放送は誰でも自由に行うことが可能」のエリア。
      • 特に禁止とも可能とも指定されてないエリアのうち,出展者が存在するのが展示ブース,存在しないのが共用エリアになり,いずれでもないエリアは存在しないものとする。
  • すべての生放送者は以下を守る。
    • ニコニコ生放送ガイドラインを守る
      • 特に「他人を撮影する場合は事前に許可を得ること」。
    • 超会議での生放送ルール(エリアごとの制限等)を守る。
  • 任意の生放送者?は以下をおこなう必要がある
    • 事前または会場での当日申請を行う
    • 同意書にサインする
    • 生放送についての諸注意の説明を受ける
    • 放送中は必ず生放送ゼッケンを着用する

なお,自分は最後の項目は「任意の生放送者」でなく「すべての生放送者」の条件と認識しています。この点にsippotanの解釈とのズレがあるようです。


以上を前提にエリア・生放送者のニコ生の権限に関して自分の解釈を表にしてみる。

ちなみに○×のマークは以下の意味。

  • ○…ルールを守った上で生放送できる。
  • △…ルールを守った上でブースの許諾があれば生放送できる。
  • ×…生放送できない。
  • ―…該当者なし。

自分の解釈

生放送者申請有無共用エリア展示ブース生放送禁止エリア生放送エリア
出展者あり×
出展者なし××
非出展者あり×
非出展者なし×××

id:sippotanの解釈?

生放送者申請有無共用エリア展示ブース生放送禁止エリア生放送エリア
出展者あり-
出展者なし-
非出展者あり×
非出展者なし×××

自分は「出展者は原則として自分のブース内での生放送を自由に行うことが可能」は“申請なしに行える”ではなく,“申請した上で他者の許諾を得ずにニコ生を行える”という意図と解釈した。

このため,展示ブース内では申請のほかに展示者の許諾が不可欠になる,と認識した方が妥当。

たとえば企業がブースをとって新作アニメなどを上映している場所を,申請さえしてしまえば誰でもニコ生OK,と解釈したら問題が起こる。展示ブース内での自治は必ず展示者が責任をもつべきだろう。

「出展者は原則として自分のブース内での生放送を自由に行うことが可能」はそのことであり,ブース内で生放送をするかしないか(させるかさせないか)の権限は最終的には出展者がもつべきであるし,そのことだと認識した。

同様に「自由に」の文言がある「会場内に設置された生放送エリア(ブース)内での生放送は誰でも自由に行うことが可能」も,あくまで「出展者の許諾を得る必要がない」の意でしょう。もちろんこれは撮影相手の許諾を得る必要がない,という意味ではない。むしろポイントは「誰でも」の点にあります。


一方,sippotanの記事では

出展者には「超ボーマス・ニコつくのサークル参加者」も含まれるので、

生放送禁止エリアなのに生放送が出来てしまう、という矛盾が生まれます。

しかも登録不要となれば、事実上のゼッケンフリーの野良配信を許すので、

これも懸念材料になります。

とあります。上記の表に関わる点を抜き出すと,

  • 出展者は「申請」は不要である
  • 生放送禁止エリアであっても出展者は放送可能である

とsippotanは解釈したようです。


これに関してですが,まず後者について「会場内に一部存在する生放送禁止エリアではいかなる理由に置いても生放送を行うことはできません。」は,普通に考えて「出展者は原則として自分のブース内での生放送を自由に行うことが可能」にオーバーライドされるものではないでしょう。“いかなる理由に置いても”と“原則として”ですし。

もう一点「出展者は「申請」は不要である」が彼と自分の解釈の一番の違いです。上記のとおり「自由に」の点で,sippotanさんは申請不要,と読み取ったのでしょう。「自由」という言葉はどこまでも拡大解釈できてしまうので,たとえば文脈的に否定できますが,「ニコニコ生放送ガイドラインに準拠していること」さえ「自由に」でオーバーライドできてしまいますし,同様に禁止エリアの件でsippotanさんは「いかなる理由に置いても」も「自由に」でオーバーライドできると解釈してしまったのでしょう。

ここについては解釈の差というか,どっちにも解釈できてしまう文章であるのでどちらかというとドワンゴで文言を確認してもらう(できれば上記の自分の表のように明示してもらう)のが必要でしょう。できれば「自由に」という言葉を使わず,「他の許諾を得ず」とか「登録申請の必要なく」とか言葉を改めてもらうとはっきりして良いと思います。具体的なルール化のさいには不可欠ですし。


あとルール面で確認しなきゃいけないこととしては,

出展者には「超ボーマス・ニコつくのサークル参加者」も含まれるので、

があります。

このガイドラインにおける「出展者」が,超会議自体に名前をもってブースを出す出展者(ボーマス・ニコつく・ニコニコ学会?・超パーティ?)のレベルなのか,それぞれに参加する出展者(ボーマス・ニコつくのサークル参加者,ニコニコ学会の発表者,超パーティ等の出演者)のレベルまで含めるのか,は「あくまで超会議全体のルール」である「会場内でのニコニコ生放送ルール草案」であればどちらでも可能です。後者として読み取ってしまった場合,この「ルール」がボーマス20やニコつくでのルールをオーバーライドできることになってしまいますので,それはそれで危険かと思います。

むしろオーバーライドできない仕組み,つまり超会議全体がボーマスにエリア内でのニコ生の権限を認め,ボーマスでさらに参加者にニコ生の権限を認める,という階層的な構造の方が,少なくとも管理は容易です。

もちろん各サークル参加者が前者と考えて「超会議の出展者であるボーマスに参加している」でなく「超会議の出展者でありボーマスのエリア内に出展している」とみるのも可能ですが,その場合ニコ生に関してはボーマスのルールを守る必然性が弱くなります。

ちなみに自分はルールの「出展者」はあくまで超会議から直接出展の許可をもらってる責任者についての話と解釈した方が妥当と考えています。


あとsippotanさんの記事では取り上げてなかったけど,この一行なにげに重要ですよね。

ニコニコ生放送以外の配信」,つまりUstreamだったりTwitCastだったりねとらじだったりは,超会議内ではできないようです。まあ管理しようがないので,参加者にお願いする,実際にしているのを発見したら通報してもらう,ぐらいしかできませんね。

ここまで書くということは逆に,ニコ生でルール違反の放送が発見されたらBANする処置とか監視とかするってことなんでしょうね。


あと「会場外でのニコ生」に関してもルールには書いておいた方がいい気もしますね。

コミケなどではむしろそちらが問題になったケースも多いです。(コミケ会場前でニコ生をしていて警察に連れてかれた方もいました)

会場内のルールや登録申請は不要ですが,ガイドラインは守るべきですし,通常の公道や公共の場所でのニコ生のケースですので,その点の注意を再度書いておくべきでしょう。


以下追記

【ニコ生ルール】ニコニコ超会議2012【草案】の解釈について - ニコニコ超会議「来場の手引き」制作プロジェクトid:sippotan さんから説明がありましたので,それをふまえて,解釈の分かれた点(現状の文章だとどちらとも取れる点)を抜き出してみます。

  • 文中の「自由に」の解釈……申請必要・許諾不要(自分)/申請不要(sippotan)
  • 「展示ブース」と「ブース」……「=」(自分)/「≠」(sippotan)
  • 「ブース」とは……ボーマス・ニコつく・学会といった直接の出展者の管理区画(自分)/ボーマス等のサークルスペースまで含めた“出展者”のいるスペースのこと(sippotan)
  • 「展示ブース」とは……「ブース」と同じ(自分)/複数のブースがあつまる特定の「エリア」の呼称(sippotan)
  • 「出展者」とは……「各展示ブースの出展者」(自分)/「各ブース(ボーマスの出展スペースを含む)の出展者」(sippotan)
  • 超会議ルールと超ボーマス追加ルールの「出展者」……「≠」(自分)/「=」(sippotan)
  • 生放送エリア・禁止エリア……展示ブースとは独立に設定できる。展示ブース内にも設定できる(自分)/展示ブース等と並列の,全体を分けた「エリア」のひとつ(sippotan)
  • 生放送禁止エリアでのニコ生は……「いかなる理由に置いても生放送を行うことはできません」(自分)/「(来場者は)いかなる理由に置いても生放送を行うことはできません」(sippotan)
  • 超ボーマスは?……「超会議の展示ブースのひとつ」(自分)/「生放送禁止エリアに設けられた区画で,内部に複数のブースがある」(sippotan)


解釈に違いのある言葉を避けて表を改めてみます。

「出展者」の語は使わず,ボーマス・ニコつく・学会・超パーティなどの「出展団体」と,ボーマスの「サークル参加者」に書き分けます(ニコつくは現状ニコ生についてのルールを明示してないので保留)。

「ブース」は使わないのが難しいので,サークルスペースなどを含めない自分の解釈での「ブース」の語を使わせてもらいます。

「展示ブース」の語の意味が異なるので,sippotan定義での「展示ブース」を「その他のブース」と言い換えています。あとついでに超ボーマス内・超ボーマスの自分のサークルスペースの列を追加しました。


自分の解釈


生放送者申請有無共用エリア生放送エリア生放送禁止エリアその他のブース内超ボーマス内超ボーマスの自スペース
そのブースの出展団体あり×
そのブースの出展団体なし×××
そのスペースのサークル参加あり
そのスペースのサークル参加なし×
その他の来場者あり××
その他の来場者なし××××

id:sippotanの解釈


生放送者申請有無共用エリア生放送エリア生放送禁止エリアその他のブース内超ボーマス内超ボーマスの自スペース
そのブースの出展団体あり
そのブースの出展団体なし
そのスペースのサークル参加あり
そのスペースのサークル参加なし
その他の来場者あり××
その他の来場者なし××××

なぜここまでずれるのかなあ,と思ったらまずそもそもの解釈の起点が違いました。


全ての人が生放送できる、という原則を基礎とした上で、

一番上に、生放送を行う全ての人が守る大原則としてニコ生ガイドラインが来て、

次に出展者、その下にその他の人(来場者)の配信ルールが書かれている、と解釈しました。

そして、上の条から下の条への規制はあるが、下から上へのオーバーライドは無い、と考えました。

となれば、生放送禁止エリア内ブースでのニコ生配信がOK、とも解釈でき、

現在超ボーマスサイトで示されてるルールとの整合性も取れます。


「下の条から上の条へのオーバーライドがない」

「超ボーマスのルールと整合性がある」

を第一とし,その上で矛盾のないように他の条を解釈したようです。

超ボーマスのルールの方が具体性があるため,矛盾点は超ボーマスを優先するということにしたのでしょう。

つまり,

  1. 超ボーマスではサークルが自分のスペースでニコ生をすることを認めている。
  2. このため超会議ルールの「出展者」は超ボーマスの「出展者」と同じである。
  3. 超ボーマスは来場者のニコ生を禁止しているから生放送禁止エリアになるはずである。
  4. 生放送禁止エリアでニコ生はできないはずだから「出展者」はこれの例外になる。
  5. 生放送禁止エリアはあくまで来場者に対する禁止エリアである。
  6. 後述の「申請」等もあくまで来場者のためのものであり出展者は申請不要である。
  7. 「展示ブース」と「ブース」が同じものであればサークルスペース内でのニコ生を認めることになるからこれは別物である。

という思考の流れが推定されます。

一方自分の場合は,あくまで超会議ルール内だけでの整合性を考え,かつ個々の文言を重視して「下の条から上の条へのオーバーライドがない」という発想はしていません。ですので,


  1. 全体を眺め,放送する場所・放送する者の身分・放送する者が申請をしたか否か,の3点が許諾を決める要件であることを確認する。
  2. 放送する場所を抜き出す。ルールには「自分のブース」「生放送エリア(ブース)」「生放送禁止エリア」「会場内の各展示ブース」「通路等の共用エリア」が存在する。「ブース」の語が重なっているため,これらの記述は同じものと考える。「ブース(展示ブース)」と「共用エリア」が存在し,それぞれの中に「生放送エリア(ブース)」「生放送禁止エリア」があると考えるときれいに収まる。
  3. 放送する者の身分を抜き出す。「出展者」とそうでない者がいる。「出展」と「展示」は対応する語であるから,「展示ブース」と「出展者」が対応しているものと考えるのが自然。
  4. 「生放送禁止エリア」では「いかなる理由に置いても生放送を行うことはできません」→出展・申請の有無にかかわらず放送は不可。
  5. 「生放送エリア」では「生放送は誰でも自由に行うことが可能」→出展・申請の有無にかかわらず放送は可。
  6. 「展示ブース」と「共用エリア」で生放送をおこなうには申請とゼッケン着用などの手続きが必要である。→要申請
  7. 出展者は自分の「展示ブース」においては「生放送を自由に行うことが可能」→出展者以外は自由に行えない→ニコ生申請の有無にかかわらず,展示ブースでのニコ生は出展者の意向が反映(その旨の説明が申請後の同意書や説明に盛り込まれるはず)。出展者はニコ生申請が必要なはず。
  8. 超ボーマスの追加ルール……「出展者」を同一として読むと矛盾するためこれは独自の用語。超ボーマス内ではサークル参加者が自分のスペース内でのみニコ生が可能である,という意志表示として読み取り。そもそも超会議全体での登録申請の仕組みは追加ルール時点には無いものであるため,「サークル参加者が登録申請が必要か」はむしろこれを受けて超ボーマスで判断する事柄になる。

という感じに自分は解釈しました。

もっぱら文章的な妥当性とルールとしての整理を優先して解釈しています。

しいて言えば出展者のニコ生に申請が必要かどうかは強引に解釈した部分があるので,出展者のニコ生は特別な申請・ゼッケン着用は必要ないものかもしれません(代わりにスタッフだと分かるようにする,等の指定はありそうですが)。ただし,自分の言うところの「出展者」は,ボーマスでいえばサークル参加者でなくボーマス運営のことである点もご注意ください。


個人的には「下の条から上の条へのオーバーライドがない」と解釈する必然性はあまり感じないのと,そもそも超ボーマスの追加ルールは12月時点のルール案を元に書かれているので,今後更新されるはずの内容である点で,ちょっと無理がある印象がありますが,まあ解釈というのはどうとでも出来てしまうのでありといえばありなのでしょう。

どちらにしろ,超会議運営でことばの定義ないし具体的な運用実態を示して欲しいところです。(というかこういう感想を求めての草案でしょうね)